
【玉麗】「ここから、中位陣の発表です~」

【シャルロッテ】「トップテンには入らなかったものの、固定の人気があった人たちですわね」
十四位 ジュリエット【33/14】
十三位 ハナコ【34/22】
十二位 マーガレット【36/11】
十一位 ベリンダ【40/11】
十位 フリッツ&ジョン【46/26】

【ユメ】「それでは十四位。ジュリエットー、出番だよー……あれ? ジュリエットー?」

【シャルロッテ】「お花摘みにでも行っているのかしら」

【玉麗】「……いや、いますよ」

【ユメ】「え、どこに」

【玉麗】「……後ろ」

【ジュリエット】「わっ」

【シャルロッテ】「きゃー!」

【ユメ】「わー!」

【ジュリエット】「ふふふ……ステルス成功」

【玉麗】「匍匐前進を始めた時は、どう突っ込んでいいものやら、悩みましたよ」

【ジュリエット】「ご協力感謝する」

【玉麗】「いえいえ、どういたしまして」

【ユメ】「び、び、びっくりした」

【シャルロッテ】「ひどいですわ、ジュリエット! 脅かさないで」

【ジュリエット】「ふふ、予想より順位が低かったのでな。ちょっとした意地悪をしてみた」

【玉麗】「わー、やっぱり悪だ」

【シャルロッテ】「悪ですわ!」

【ユメ】「悪の華ってやつだね~」

【ジュリエット】「そうなのだ。位置づけ的には、私はラスボスと聞いていたのに……おかしいぞ。こういう人気投票では、ラスボスは主人公を追い抜いて、どんっと順位があがるものじゃないのか」

【玉麗】「ジュリエットが男だったら、そういうこともあり得たかもしれませんねー」

【ジュリエット】「なるほど、そうか。むむ……どうして私は男キャラじゃなかったのだ。なんだかくやしいな」

【シャルロッテ】「あなたが男だったら、ロミオの影がますます薄くなってしまうからじゃないですか?」

【ユメ】「はう」

【玉麗】「ひどいけど、正確すぎる突っ込みです! さすが幼なじみ」

【シャルロッテ】「あ、あら。そんなつもりじゃ。ほ、ほほ」

【ユメ】「だけど、初期プロットではそういうプランもあったんだよね?」

【ジュリエット】「そうだな。本当に、企画の最初の最初だが。まあ、その頃はそもそも、私やロミオ様とは全然違うキャラだったらしいが」

【玉麗】「ラスボスが攻略キャラって、案外ニーズありますもんねー」

【ユメ】「でも、なくなっちゃったんだね。どうしてだろ」

【シャルロッテ】「それは単純なことね。『パートナー関係』がPWAのテーマですもの。私たちと対にするには、やっぱり相手も二人でなくちゃね」

【玉麗】「某ドラ○エや某ファイナルなんとかだと、一人に対してフルぼっこが基本ですけど?」

【シャルロッテ】「よそはよそ、うちはうちです! ……別に、アンチテーゼというわけではなくてよ。誤解しないでちょうだいね」

【ユメ】「……と、中の人がカンペで言ってくれと申しております」

【玉麗】「まあ、悪い人にも、悪い人なりの事情や、動機がありますもんね」

【シャルロッテ】「そう。そして、悪いひとだからと言って、誰にも愛されないなんてことはあり得ませんわ」

【ジュリエット】「うむ。おかげで、こうして票も入れてもらえた」

【玉麗】「そうですよ。しかもロミオより上ですよ!」

【ジュリエット】「それについては、少しばかり残念だが……まあ、いい。ロミオ様に人気が出過ぎると、それはそれで困る」

【シャルロッテ】「あら、どうして?」

【ジュリエット】「……ロミオ様の良いところを最初に発見するのは、いつも私でいたいからだ」

【玉麗】「……」

【シャルロッテ】「……」

【ユメ】「……うわあ……ラブラブだあ」

【玉麗】「まったくです」

【シャルロッテ】「いいことですわ。でも、お料理については、もう少しがんばったほうがいいわね」

【ユメ】「あはは」

【ジュリエット】「それについては、自覚はしている。早急に対処せねばと思っているところだ」

【玉麗】「いやあ、そんなに焦らなくても」

【ジュリエット】「……生死の問題だからな」

【シャルロッテ】「ああ……」

【ユメ】「ああああ……」

【玉麗】「か、がんばれ、ロミオ……」

【ジュリエット】「それでは、料理の修行に行ってくる。またな」

【シャルロッテ】「が、がんばってくださいませー」

【ユメ】「ファイトっ」

【玉麗】「……お大事に」

【シャルロッテ】「さて、お次はハナコさんですわね」

【ユメ】「じゃあ呼ぶね。おかーさんー」

【ハナコ・マーガレット】「『はーい』!」

【玉麗】「どわっ、マーガレットさんまで!」

【ユメ】「わわわ、マーガレットお母さんはまだだよ! 次だよ!」

【マーガレット】「あら、でもお母さんって言うから」

【ユメ】「うう、だって、呼び慣れてるから……」

【ハナコ】「まあまあ、いいじゃない。二人一緒でも。ダブルお母さんって、あらやだ。まるでどこかのアイドルユニットみたい。ほほ」

【マーガレット】「まあ、私たち、歌手デビュー? 当然作曲は♂マークがついている人じゃなきゃだめね」

【玉麗】「わー、わー! そんな全方面でボケられると、ツッコミが追いつきません!」

【シャルロッテ】「……私は、ただ、ただ……対応に困っています」

【ユメ】「う、うう。ごめんね二人とも」

【玉麗】「い、いえ。楽しいから、いいんですけどね」

【シャルロッテ】「私も、玉麗に同意です。仲良きことは美しきかな、ですよ」

【ヴィンセント】「(黄泉の扉の向こうから、恨めしそうに)ず、ずいぶん私の時と扱いが違……」

【ハナコ】「『フリーズ』!」

【ヴィンセント】「(扉が閉まる)っ……ぶっ!」

【ハナコ】「(軽やかに汗を拭いて)ふう、蚊が飛んでいたみたい。マーガレットの血は貴重だもの。吸われなくて、良かったわ☆」

【マーガレット】「うふふ、こんな季節にどうしたんでしょうね」

【ユメ】「お、お父さん……」

【シャルロッテ】「……さっき、もう少し優しくしてあげれば良かったですわね」

【玉麗】「でもMですからね」

【シャルロッテ】「ああ……そうでした……(遠い目)」

【ハナコ】「女の花園にずけずけと足を踏み入れる男は、これくらいされて当然よ」

【マーガレット】「うふふ、そういえば女の子だけですね」

【ユメ】「あ、ほんとだ!」

【シャルロッテ】「おいしいお菓子と紅茶もありますよ、いかが」

【マーガレット】「いただきます。……あら、おいし」

【シャルロッテ】「お料理の腕はまだまだですけど、紅茶の入れ方なら自信があります」

【ハナコ】「大丈夫よ、シャルロッテさんなら。努力家ですもの」

【シャルロッテ】「(照れながら)あ、ありがとうございます」

【玉麗】「うーん……確かにこの女子力結界の中に、男の人が入るのは、無粋かもしれません」

【ユメ】「お仏壇にゴマダンゴを置いたら、お父さん、食べるかな」

【玉麗】「……ユメさんは本当に純粋で優しいですねえ、ううっ。私だったら、セルフSMができるように、蝋燭も一緒に……」

【ユメ】「蝋燭も、もちろん立てるよ? あ、違うか。お線香か」

【玉麗】「いえ、なんでも……いいんです、ええ。頑張ってノっていただかなくて……すいません」

【ハナコ】「ぷっ、玉麗さん。だめねえ、そこは鬼にならなきゃ」

【玉麗】「すいません、修行が足らないです」

【マーガレット】「ふふ、まあユメは私に似て、ピュアで無心、あどけないから。でも、ポケとしてはもう少し、精進が足りないと思うわ。だから玉麗さん、これは教育だと思って、どうぞばしばし、突っ込んでいってね。漫才の道は、一日にしてならずよ」

【シャルロッテ】「あのう……ここは魔法の総本山、シルバースターアカデミーなんですが……」

【ユメ】「うう、シャルロッテ。場がどんどんお母さんたちに浸食されていくよ」

【マーガレット】「うふふ」

【ハナコ】「ほほほ」

【玉麗】「あはは」

【シャルロッテ】「い、いけませんわ! つい、玉麗の進行能力に甘えて、任せきりにしていたら……あの二人、司会を乗っ取るつもりです!」

【ユメ】「ええっ! そ、そうか……だから呼んでもいないのに、二人セットで出てきたんだ!」

【シャルロッテ】「二人は無二の親友ですもの、書き割りの後ろで結託していても、おかしくありません! 玉麗! 玉麗、戻ってきなさい、私たちのところに!」

【ユメ】「玉麗! 私もっと、漫才の勉強がんばるから! 見捨てないでー!」

【シャルロッテ】「ユ、ユメさーん! だから、頑張るところはそこではないんですったら!」

【玉麗】「はっ、いけない。危うく、引っかかるところだった! 安心してください、ユメさん。私の相方は、あなただけですよー!」

【シャルロッテ】「ですから。こだわるところはそこじゃ……うう!こ、こうなったら、私が司会進行をして、この苦境を乗り切ってみせます!」

【ハナコ】「うーん、やっぱりシャルロッテさんは常識人で、手強いわね」

【マーガレット】「ええ、そう簡単には、話をそらせてくれませんわ」

【シャルロッテ】「お二人とも! いくら人気投票で、思いの外、票が伸びたからといって、いい気にならないことでしてよ!このシャルロッテ・エッケハルディンが、必ず、このグタグダ感を吹き飛ばしてみせます!」

【ハナコ】「あらまあ、かっこいいわ」

【マーガレット】「なんて男前なのかしら」

【ハナコ】「だから、ここ一番でモテないのよねえ」

【シャルロッテ】「ぐうっ! せ、精神攻撃は卑怯ですわ!」

【マーガレット】「……そんなことないわ、シャルロッテさん。今の一撃は、ハナコさんの自爆ワードでもあるから」

【ハナコ】「ふふ……まったくよ。(ハンカチで涙を拭く)だからこそ、たまには主役になりたいものよね」

【シャルロッテ】「ああう……な、泣き落としも通用しません! 第一、ハナコさんは本編でまるまる主役だったことがあるじゃないですか!」

【ハナコ】「(目薬を取り出しながら)あー、そんなこともあった、あった」

【マーガレット】「ありましたわねえ。ふふ。私とハナコさんの、めくるめくラブストーリーが」

【シャルロッテ】「マーガレットさん、話を変な方向へ改竄しないっ!」

【シャルロッテ】「は! ふと気づけば、かなりの時間をこの二人に食われてしまっている!」

【シャルロッテ】「このままでは、上位に行き着く前に、この二人ですべての時間をとられてしまいそうですわ。やはり、手強い……」

【シャルロッテ】「でも、負けません! いいですか、お二人はゲスト! さあ、ちゃっちゃとコメントを言ってください! さあ!さあさあ!」

【ハナコ】「むう……そんな、涙目で進行されると、さすがにちょっと心が痛むわ」

【マーガレット】「まじめな人を追いつめると、もしものことが怖いですわね。さすがに悪ふざけはこれくらいでよしておきましょうか」

【ハナコ】「そうねえ。娘のためにも」

【マーガレット】「ええ、その友達のためにも」

【ハナコ】「えーと、コメントだったわね。まずはお礼からかしら。数いるサブキャラクターの中から、私を選んでくれて、どうもありがとうね」

【マーガレット】「私もお礼を。出番が限られていたにも関わらず、思いもしない上位につくことができて、うれしかったです。ありがとう」

【シャルロッテ】「なっ……と、突然大人に!?」

【ハナコ】「だって、大人ですもの」

【マーガレット】「ねえ。ふふ」

【シャルロッテ】「むうう……なんだか、いいようにもて遊ばれた気がしますわ」

【ハナコ】「気のせいよ」

【マーガレット】「ええ。その通り。(手をたたいて)さ、ユメ! 玉麗さん!」

【玉麗】「わ」

【ユメ】「わわ! びっくり」

【マーガレット】「そろそろ、頭をクリアにしましょ。混乱させた原因の私たちが言うのも、なんですけど。ふふ」

【ハナコ】「あ、あと。何か裏話的なものを話していけばいいんだっけ」

【マーガレット】「確か、みんなそうしていましたわね」

【ハナコ】「でも、私はもう、隠していることは何にもないわよ。さっき、シャルロッテさんも言っていたけど、一回主役もはらせてもらったし」

【マーガレット】「そうすると、やはり。私の話をしたほうがいいのでしょうね」

【ユメ】「! わ、それすごい」

【玉麗】「聞きたい、聞きたいですー!」

【シャルロッテ】「今、私の手元にきたカンペによると、いただいたご感想の中で、マーガレットさんの真意を知りたい、というものが格段に多かったそうですわ」

【ハナコ】「あー、マーガレットはほんっと解りにくい人だからね」

【マーガレット】「うふふ」

【シャルロッテ】「たとえば、マーガレットさんの妊娠は、けっきょく嘘だったのか、本当だったのか、とか」

【玉麗】「あと、竜がマーガレットさんの血筋にこだわった理由は、とか」

【ユメ】「き、気になる!気になることばっかりだよ、お母さん」

【ハナコ】「答えられることだけは、答えてあげたら? 私も実は知りたいし」

【マーガレット】「そうですねえ……まあ、ユメが私の血を分けた子どもだというのは、本当ですよ」

【玉麗】「じゃあ、クロガネについた嘘って、間違い?」

【マーガレット】「いいえ。……まあ、なんというか、普通の妊娠ではないということなんですよ。聖母マリアの懐妊、と言えば解るかしら」

【シャルロッテ】「ああ、処女懐妊!」

【マーガレット】「私は処女じゃないですけど、似たようなものといいますか。あと、血肉を分けたというのも、比喩ではなくて、そのままの事実なのね」

【マーガレット】「肉の体は私の死体、魂は竜と……クロガネさんが私とみた夢。ね。こういうことだったら、ユメのこと、私の子どもだって言ってもいいでしょ?」

【シャルロッテ】「なるほど……理解はできた気がします」

【玉麗】「複雑ですね。本編で、もうちょっとふれてほしかったかも?」

【マーガレット】「フフ、でもね。女は謎があったほうが魅力的に見えますから。それに、ほら。私は天使になりたい女の子、ですから」

【ハナコ】「よく言うわよねー」

【マーガレット】「時々自分でも、このキャラづくり、やめとけばよかったかなあって思うんですよ、ハナコさん」

【ハナコ】「でも、始めたからには、徹底してやり遂げるのよね、あんたは」

【マーガレット】「ええ。それが私の誇りですから」

【玉麗】「ふあああ……この人、もてるわけだあ」

【シャルロッテ】「ええ……今、マーガレットさんの背中に羽根が見えました」

【マーガレット】「あとは、血筋についてね。私も、元は孤児なのね。ユメとおなじく、物心つくまえに、ブルームフィールド家に引き取られたの」

【マーガレット】「気づいた人も案外いるみたいですが、念のため言うと。竜が愛した人間の、末裔ってことになりますね」

【ハナコ】「私の話も長かったけど、マーガレットの裏事情はもっと複雑で、大変だから。さすがに入れられなかった、というのが制作側の都合のようね」

【マーガレット】「そうね。でも、入れなくてよかったと思いますよ。だって、鬱要素満載ですから」

【ハナコ】「でも、私は一回、あんたの頭の中を見てみたいのよ」

【ユメ】「そ、それはいえてる!」

【シャルロッテ】「確かに。この侮れない人のこと、もっと知りたいですわ」

【玉麗】「ええ、私も! 後学のために!」

【マーガレット】「ふふ、そうリクエストいただけるのはうれしいけど。PWAはやっぱり、ユメの話だから。私たちお母さんズは、後ろに控えているのがいいと思うのよ」

【ユメ】「うう……そう言われると娘兼主人公の私は、何もいえない……」

【マーガレット】「あ、さすがにそろそろ行かないと。カンペに巻いてって出ちゃったわ」

【玉麗】「あ、最後にもう一つ! クロガネさんの罪ってなんだったのか、教えてくださーい!」

【マーガレット】「……さあ、それは私にも解らないわ」

【シャルロッテ】「え」

【マーガレット】「私は罪だと思っていない。でも、ほかの誰かにとっては罪になることがあった。たぶんそういうことね」

【ハナコ】「……ま、あとで本人が出てくるんだし。その時に聞いてみれば。じゃ、本当にそろそろ行くわ。ジュリエットに、料理の特訓を頼まれているのよ」

【玉麗】「ああ、それは本当に……だいぶ、急ぎの案件です」

【マーガレット】「ふふ、ではいきましょう。ハナコ」

【ハナコ】「うん。いこ、いこ(二人なかよく手をつないで、退場)」

【玉麗】「……うーん、なんかいいですねえ。ああいう二人って」

【シャルロッテ】「ええ。親友ってああいう人たちのことを言うのかもしれませんね」

【ユメ】「ふう……じゃあ次の発表にいくんだね。えっと……」

【ベリンダ】「十一位は私です」

【フリッツ】「十位はわいららやー!」

【ジョン】「待ちくたびれたー!」

【ユメ】「あわわ、まだ名前を呼んでいないのに!」

【シャルロッテ】「しびれを切らしてしまったようですね」

【玉麗】「お母さんズが内容みっちりでしたからねー」

【ベリンダ】「ええ、私も思わず聞き入ってしまいました。が、さすがにちょっと足が痛くなってきましたから」

【フリッツ】「ずっとわいらを膝枕してくれてたんやでー」

【ジョン】「ベリンダ先生はほんま優しいわあ。あんちゃんだったら、こっちが枕にされるとこやのに」

【シャルロッテ】「相変わらず、なついていますのね」

【フリッツ】「わいら、守備範囲広いから!」

【ジョン】「ロリから熟女まで、どんこいや!」

【玉麗】「それは、なんだかちょっと、なついているとは違うような……まあ、いいです。まずは、おめでとうと言っておきますか」

【シャルロッテ】「サブキャラクターの中では、ほぼトップの位置につけましたわね。おめでとうございます」

【玉麗】「失礼ながら。特にベリンダ先生は、ここまで票をのばすと思っていなかったです」

【ベリンダ】「当然ね。私自身も驚いているわ。まさかロミオやジュリエット、そしてハナコのような、ほぼメインキャラに準ずる者たちを押さえられると思っていなかったのよ」

【ユメ】「やっぱり、ゲルハルト先生ルートか大きかったと思います」

【シャルロッテ】「ああ、それは確かに。先生ルートは、ベリンダ先生の善の部分がクローズアップされる内容でしたもんね」

【玉麗】「かっこよかったです! 私もああいうふうに年をとりたい」

【ベリンダ】「ありがとうございます。投票してくれた方も、どうもありがとう」

【フリッツ】「そして当然のごとく!」

【ジョン】「サブキャラ内でのダントツ得票数を誇ったのは、もちろんわてら!」

【ユメ】「フリッツとジョンは二匹でワンセットだもん。よくよく考えると、ちょっとずるい……」

【フリッツ】「ず、ずるくない、ずるくない!」

【ジョン】「友情パワーや! そういうことにしといて!」

【玉麗】「あはは、まあこの二匹が単独で出てくるってことはないし。まあ、いいんじゃないですか。これくらいは」

【シャルロッテ】「そうですわね。そもそも一匹ずつでは価値がないし」

【フリッツ・ジョン】「がーん!」

【玉麗】「わあ、さらっとつっこんだ! しかも結構致命傷! シャルロッテ……あなた、漫才の才能が。恐ろしい子(月影風に)」

【シャルロッテ】「いりませんったら、そんなもの!」

【ユメ】「はは……だけどよかったね。二匹いつも一緒にいられて、十位にも入れて。おめでとう」

【フリッツ】「おお、ユメはん……」

【ジョン】「やっぱ、ええなあ。この純朴な感じ……これこそ、萌えや!」

【ユメ】「わあ、鼻息が! 鼻水が!」

【シャルロッテ】「(フリッツたちをユメからはがしつつ)はいはい、興奮しない、興奮しない」

【玉麗】「さて、上位についた喜び、覚めやらぬところで。何か、裏話を披露していただけると」

【ベリンダ】「恒例ですね」

【玉麗】「ええ、そんな感じです」

【ベリンダ】「しかし、前にも言いましたが、私の話はあまりないのですよね」

【ユメ】「学院長とのなれそめとかは?」

【シャルロッテ】「あ、それ聞きたいですわ!」

【ベリンダ】「……そんなものが聞きたいのですか?」

【玉麗】「それはもうむちゃくちゃ聞きたいですよ!」

【ジョン】「わてらも~」

【フリッツ】「気になる、きになるう!」

【ベリンダ】「……私たちにも、あなたたちのような時代があったということですよ。ほかは特になにも話すことはありません」

【玉麗】「えー」

【フリッツ・ジョン】「ええー」

【ユメ】「ブーイングが起きてますけど……」

【シャルロッテ】「ふふ、これは白状するしかなさそうな雰囲気ですよ、ベリンダ先生。全部とは言いませんから、触りだけでもお話をいただけないかしら」

【ベリンダ】「……そうですね。では少しだけ」

【玉麗】「わくわく」

【フリッツ・ジョン】「わくわく」

【ベリンダ】「期待しているところ、申し訳ないのですけど、私と学院長に、皆さんが想像するような、甘い関係は一切ないのですよ」

【玉麗】「ええっ、そうなんですか」

【ジョン】「うそーん」

【ベリンダ】「本当です。……向こうのことは知りませんが。私に限っていえば、憎んでいたわ。私の恋人と子どもを死ぬきっかけを作った、張本人でしたから」

【シャルロッテ】「ええっ……」

【ベリンダ】「……このあたりのことは、話せば長くなるのよ。でもね、私がこうして生きているのも、学院長のおかげ。この世でもっとも、信じられる人間も、あの方」

【フリッツ】「……なんか、色々事件があったんやろなあ」

【ベリンダ】「ええ、とてもたくさん……色々なことがありました」

【ユメ】「そういう色々があったからこそ、先生の言葉には説得力があるんですね」

【ベリンダ】「……そうだと、いいのですけどね」

【玉麗】「なってますよ。保証します!」

【シャルロッテ】「ええ、私も!」

【フリッツ・ジョン】「わいらもー!」

【ベリンダ】「……ありがとう」

【玉麗】「さて、それじゃあフリッツとジョンにも色々聞こうか」

【フリッツ】「おっ、とうとうわいらの出番か」

【ジョン】「はりきって答えるでー!なんでも聞いてや」

【ユメ】「んー、やっぱりカルロス先輩のことかなあ」

【シャルロッテ】「ですわよね」

【玉麗】「じゃあまずは……こほん。先輩のお尻の真偽にについて……」

【フリッツ】「ああ、それはやなー」

【ベリンダ】「あぶないっ!(どこからか飛んできた聖なる矢をよける)」

【ジョン】「ひー! もうちょっとで、魔界に戻されるところやった」

【フリッツ】「ひい、こ、これは紛れもない、脅迫や! よけいなことを言ったら、消される……っ」

【ジョン】「あんちゃん……わいらの口は貝でっせ!よけいなことは何一つ、言いません!」

【シャルロッテ】「別に消されてもいいじゃないですか。また後で、誰かが呼び戻して差し上げますわよ」

【フリッツ】「そ、そんなあ! 人事だと思って!」

【ジョン】「せやせや、ちゃんと呼び戻してくれる保証がどこにあるんや!」

【ユメ】「それはそうだけど……」

【玉麗】「正否が解らないままは、なんとなく気持ち悪いですよね」

【シャルロッテ】「本音を言えば、先輩のお尻が赤かろうが、青かろうが、どっちでもいいですし。けど……」

【ベリンダ】「彼が気にするようなことなら、弱点になり得るから、聞けるものなら聞いておきたい……ということかしら」

【シャルロッテ・玉麗】「そのとーり!(ですわ)」

【ユメ】「ええええ、みんなそういうつもりだったの」

【玉麗】「そういうつもりじゃなかったら、なんなんですか」

【シャルロッテ】「まさかと思いますが、あなたは本気で気になっていたんですの」

【ユメ】「(こくこく)」

【玉麗】「ああ……やっぱりユメさんはユメさんですね」

【シャルロッテ】「まったくです」

【フリッツ】「そんなん、ユメはんが確かめればええやないですか」

【ジョン】「そそ、ユメはんだったら『見せて(はあと)』ってお願いすればきっと……」

【ユメ】「そんなこと言えないよ! 恥ずかしい」

【シャルロッテ】「ただのセクハラですわね」

【ベリンダ】「やり玉に挙げられているカルロスに対しても、ですわね」

【玉麗】「まあ、いいじゃないですか。先輩ですし」

【シャルロッテ】「そうよね。カルロス先輩は心が広いから、きっと聞き流してくれますわよ、ほほほ」

【ユメ】「うわあ……なにがなんでも言わせる気まんまんだ」

【ジョン】「そのようですわ」

【フリッツ】「まったく、アカデミーってやつは、伏魔殿ですわ。油断もすきもあらへん」

【フリッツ】「まったくや。まさかお尻ねたでここまで引っ張られるとは……普段のあんちゃんの素行がしれるってもんやな」

【ベリンダ】「で、どうなんです」

【フリッツ】「はい?」

【ベリンダ】「まだ本当に青いなら、いい医者を紹介できます」

【フリッツ】「……」

【ジョン】「……」

【ユメ】「真剣だ……」

【玉麗】「さすが先生……」

【シャルロッテ】「頼りになります……」

【フリッツ・ジョン】「……だいじょぶです」

【ベリンダ】「そう、よかった」

【ユメ】「……よかったですけど……なんか、空気がお通夜になった……」